日々の戯れ言
日記、お勧めな事、マイブーム
2007
昨日、親戚の叔母さんと犬の散歩をしながら近所の満開のサクラを見てきました。
奇麗でした〜(^^)
久しぶりに叔母にあったのは、従甥が風邪を引いていると聞いた為です。
以前渡しそびれた「御守り」と漢方薬を持っていったのですが、大分回復している様子でした。
叔母はとても細かやかな気遣いのできる方で、優しい人です。
今はヘルパーの仕事を中心に働いています。
夜間泊まり込みで介護を行う日が週に4日。
ほとんど家では寝ないのですが、その叔母の体験談を少し書きたいと思います。
奇麗でした〜(^^)
久しぶりに叔母にあったのは、従甥が風邪を引いていると聞いた為です。
以前渡しそびれた「御守り」と漢方薬を持っていったのですが、大分回復している様子でした。
叔母はとても細かやかな気遣いのできる方で、優しい人です。
今はヘルパーの仕事を中心に働いています。
夜間泊まり込みで介護を行う日が週に4日。
ほとんど家では寝ないのですが、その叔母の体験談を少し書きたいと思います。
介護の現場は、いつの時代も人手不足です。
はじめに
<特別養護老人ホームとは>
「介護老人福祉施設」とも呼ばれ常に介護を必要とする要介護度1以上の人が入所する施設。かかる費用としては平均月5万4000円と安価だが、入所待ち期間が2〜3年で主に相部屋(現在は個室化が進んでいる)での入所生活を送ることになる。
と記述されています。しかし...
今「特別養護老人ホーム」通称「特老」への入所は要介護認定5以上でなければ入れないという現実があります。
去年、末期癌で亡くなった父の介護認定は3でした。歩行困難。食事介助。トイレへの付き添い。入浴も一人では出来ませんでした。寝ている時間が多く、常に誰かの付き添いが必要な状態でした。
特老へ入所するにはさらに重度の病気(症状)でなければならないのです。
立つ事ができない。話すことが困難。下の世話が自分で出来ない。
手足の自由がきかない。...そんな方が多く入所されていると聞きます。
そんな特老で働く叔母の話です。
ちなみに介護にあたって
叔母は自分に出来る事は一生懸命にしようと常に心掛けて仕事をしています。消灯前には必ず一人一人のパジャマの裾を直し、枕の位置を直し、シーツのしわをとる。冗談を言って笑わせる。そんな介護を叔母はしています。
叔母=大野(仮名) 脳幹を損傷した女性=松本(仮名)
松本さんは52才。専業主婦。ご主人53才。一人息子22才。
ある朝、食事の支度中にいきなり倒れる。そのまま体を動かせなくなった為、特老へ入所。
コールが鳴る
大野「松本さん。どうしたの?」
松本「大野さん、悪いけど少し私の話しを聞いてくれる?」
大野「うん。いいよ。今は手が空いているから、いくらでも聞くよ」
松本「ありがとう。その前にチョコレートが食べたいな。」
小粒固形チョコレートを3つ取り出し1つは松本さんの口へ運び、2つは松本さんの胸の上に置く。
大野「はい。あと2つはここにあるからね」
松本さんの手をとり場所を知らせる
※現在、松本さんの手足はほとんど動かせない。
ただ、腕の上げ下げだけが胸のあたりまで動かすことができた。
松本「..大野さん、私ね...ずっと主人に迷惑をかけてばかりで..もう私どうにかなりたいって思うの...でも自分では死ぬ事もできない...」
大野「..そんなことご主人は思っていないよ。松本さんがどんな形であれ生きててくれたら嬉しいよ。そんな事、言わないで。がんばって生きよう。私に出来る事なら何でもするから。」
松本「...そうだね...ありがとう」
自由に動かない手足..。話す事以外、介助なしでは何ひとつ出来ない。そんな状態で1日を過ごす松本さん。気分も滅入ると思う。だから時間が取れる時は彼女の昔話などを傍で聞くんだと叔母は言った。
ある日談話室(テレビのある室内)で
松本さんとご主人が話しているのを通りがかった叔母が耳にする
ご主人「..俺が死ぬ1分前になったら...お前を殺すよ..」
松本「..ええ...」
ご主人「...お前を殺したあと..俺もすぐに逝くからな..」
松本「...ありがとう..あなた」
...2人は静かに泣いていた。
この話を叔母から聞いた時、ショックでした。
実話です。
涙が止まりません。
ある日、突然倒れて体の自由が利かなくなる...。
50代の女性がかかり易い病気で100人に1人だとか...。
(叔母の説明では病名までは分かりませんでしたが)
介護の現場では常に人材を求めていますが、細かいことに気付いてくれる人が必要です。少しでも、体に負担のかからない快適な状態をつくることが寝たきりの患者さんには、大変ありがたいことなのです。マニュアル通りではなく、ちょっとした気遣いが求められています。
叔母は今年で58才。
まだまだ働くのだと、頑張っています。
最近は旅行へ行ってみたいと言っていました。
今まで旅行なんか行く気もない。と言っていた叔母なだけに、心境の変化に驚きましたが、姉妹である母と一緒に小旅行へ行くらしいです。
はじめに
<特別養護老人ホームとは>
「介護老人福祉施設」とも呼ばれ常に介護を必要とする要介護度1以上の人が入所する施設。かかる費用としては平均月5万4000円と安価だが、入所待ち期間が2〜3年で主に相部屋(現在は個室化が進んでいる)での入所生活を送ることになる。
と記述されています。しかし...
今「特別養護老人ホーム」通称「特老」への入所は要介護認定5以上でなければ入れないという現実があります。
去年、末期癌で亡くなった父の介護認定は3でした。歩行困難。食事介助。トイレへの付き添い。入浴も一人では出来ませんでした。寝ている時間が多く、常に誰かの付き添いが必要な状態でした。
特老へ入所するにはさらに重度の病気(症状)でなければならないのです。
立つ事ができない。話すことが困難。下の世話が自分で出来ない。
手足の自由がきかない。...そんな方が多く入所されていると聞きます。
そんな特老で働く叔母の話です。
ちなみに介護にあたって
叔母は自分に出来る事は一生懸命にしようと常に心掛けて仕事をしています。消灯前には必ず一人一人のパジャマの裾を直し、枕の位置を直し、シーツのしわをとる。冗談を言って笑わせる。そんな介護を叔母はしています。
叔母=大野(仮名) 脳幹を損傷した女性=松本(仮名)
松本さんは52才。専業主婦。ご主人53才。一人息子22才。
ある朝、食事の支度中にいきなり倒れる。そのまま体を動かせなくなった為、特老へ入所。
コールが鳴る
大野「松本さん。どうしたの?」
松本「大野さん、悪いけど少し私の話しを聞いてくれる?」
大野「うん。いいよ。今は手が空いているから、いくらでも聞くよ」
松本「ありがとう。その前にチョコレートが食べたいな。」
小粒固形チョコレートを3つ取り出し1つは松本さんの口へ運び、2つは松本さんの胸の上に置く。
大野「はい。あと2つはここにあるからね」
松本さんの手をとり場所を知らせる
※現在、松本さんの手足はほとんど動かせない。
ただ、腕の上げ下げだけが胸のあたりまで動かすことができた。
松本「..大野さん、私ね...ずっと主人に迷惑をかけてばかりで..もう私どうにかなりたいって思うの...でも自分では死ぬ事もできない...」
大野「..そんなことご主人は思っていないよ。松本さんがどんな形であれ生きててくれたら嬉しいよ。そんな事、言わないで。がんばって生きよう。私に出来る事なら何でもするから。」
松本「...そうだね...ありがとう」
自由に動かない手足..。話す事以外、介助なしでは何ひとつ出来ない。そんな状態で1日を過ごす松本さん。気分も滅入ると思う。だから時間が取れる時は彼女の昔話などを傍で聞くんだと叔母は言った。
ある日談話室(テレビのある室内)で
松本さんとご主人が話しているのを通りがかった叔母が耳にする
ご主人「..俺が死ぬ1分前になったら...お前を殺すよ..」
松本「..ええ...」
ご主人「...お前を殺したあと..俺もすぐに逝くからな..」
松本「...ありがとう..あなた」
...2人は静かに泣いていた。
この話を叔母から聞いた時、ショックでした。
実話です。
涙が止まりません。
ある日、突然倒れて体の自由が利かなくなる...。
50代の女性がかかり易い病気で100人に1人だとか...。
(叔母の説明では病名までは分かりませんでしたが)
介護の現場では常に人材を求めていますが、細かいことに気付いてくれる人が必要です。少しでも、体に負担のかからない快適な状態をつくることが寝たきりの患者さんには、大変ありがたいことなのです。マニュアル通りではなく、ちょっとした気遣いが求められています。
叔母は今年で58才。
まだまだ働くのだと、頑張っています。
最近は旅行へ行ってみたいと言っていました。
今まで旅行なんか行く気もない。と言っていた叔母なだけに、心境の変化に驚きましたが、姉妹である母と一緒に小旅行へ行くらしいです。
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プロフィール
HN:
かりん
性別:
女性
趣味:
旅、読書、漫画アニメ大好き、猫好き
自己紹介:
猫が大好き。
冬の間はトリパンという本に触発されて以来
鳥に餌をあげるようになりました。
2010年、転換期到来です。
新しい仕事と新しい人間関係を
築いていきたいと思います。
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